いつまでも自分の好奇心に素直にありたい。猪鼻ちひろ Vol.06

もし変な顔で写ってもやっぱりそれも自分らしい

身長150cmと小柄ながら、ロングワンピースもショートパンツも素敵に着こなしてしまうモデルの猪鼻ちひろさん。「モデルと名乗るのは自分ではしっくりこないんですけど……何でも屋さんになってきている(笑)」と、ご本人が言うように、活動は多岐に渡っています。たとえば、メディアに登場するだけでなくスタイリング術や自身のライフスタイルをSNSで発信したり、またハンドメイドのアクセサリーブランドも立ち上げ、人気を集めています。

そんなご自身のSNSはもちろん、広告や雑誌でもナチュラルでとびきりの笑顔が印象的。自分らしさを最大限に輝かせている彼女自身が「自分らしい」と感じるのはどんなときなのかと探ってみました。
「お仕事ではじめましての方にお会いしたり、カメラの前に立っているときはちょっと緊張したりもしますが、嘘をついていたくないなと思っていて、だからかっこつけたり良く見せようとしたりすることはあまりないですね。いつでも素なんです(笑)。とくに家族や友達と過ごしている時なんかにゲラゲラ笑って写真に写ってしまうと本当に変な顔でちょっとがっかりしますけど、それも自分なので、SNSやブログでも出してしまいます」
猪鼻さんがブログを始めたのは大学生の時。アクセサリーデザイナーとしての第一歩もブログがきっかけだったそう。
「モデルになる前にブログで手作りのヘアアクセサリーを出したら、『欲しい』という声が多くて作ったのが最初。今は、『chiro』というブランドを立ち上げ、アクセサリーなどを自分でデザインしています。基本的には自分が欲しいものを作っているんですが、それを『いいね』『欲しいな』と言ってもらえるので、うれしいし、やりがいがありますね」

猪鼻ちひろさん イメージ

好きなことをとことんやるには、心も身体も健康で

作成したアクセサリーの写真

大学卒業後には、モデルとして活動を本格的に開始した猪鼻さんですが、最初の頃はこの世界の厳しさに落ち込んだりもしたこともあったそう。
「オーディションで落ちたりすると『自分は求められてないんだな』と感じて、けっこうしんどい時期があったんです。でも、ブログで自分で好きなことや自分で表現したものを発信して、それに共感してくれる人がいて、またそういうSNSをきっかけにお仕事が広がったりして……という流れになってきて、最近は『自分でいいんだな』と思えるようになってきた、という感じですね」

自分らしくあることが仕事に結びついていくことで、いつでも自然体の自分でいられるようになった猪鼻さん。自分らしさを表現するための「好きなもの」というのは昔から変わらないそう。
「ファッションもそうですし、インテリアも好き。雑誌や本を眺めて自分ならどうするかを想像しています。あとやっぱり食べること、これは一生好きだと思います。料理も好きで、家で食事を作ることも多いですね。好きな食べ物は昔から変わらなくて、やっぱりお肉とか好きだし、ごはんと煮物と……みたいなおうちの食事みたいな定食も好き。食べることは生きがいなので、制限したりがまんしたりはしません!」

最近はパーソナルトレーニングを始めたので、栄養バランスなども気にするようになりました。

とはいえ、スタイルキープのためには、食べっぱなしというわけにもいかないですよね?
「はい(笑)。最近はパーソナルトレーニングを始めたので、栄養バランスなども気にするようになりました。ただ、私としては痩せたいとかではなく、洋服の似合う健康的な身体でありたい、と思っているんです。だから、運動も大事。とはいえ、走るのは好きじゃなくて……それで友達と一緒にやることにしたんです。そうするとランニングが友達に会う理由になって、走りながらのおしゃべりやそのあとの食事も含めて、走ることが楽しみになったんです。最近は美容も健康も、気をつけた分だけちゃんと応えてくれるんだということも分かってきたので、ちょこちょこ丁寧なケアをするようになりました。やりたいことをやるには、心も身体も健康じゃないと!」

あの子に会いたいな、と思われる人になりたい

あの子に会いたいな、と思われる人になりたい

これから30代を迎える彼女。年齢を重ねていくこと、これからの自分に正直不安も感じると言います。でもその不安を抱えながらも、ポジティブに前を向き続ける彼女の原動力が「好奇心」です。
「好きなことや自分がこういうものが欲しいと思ったことを学んで発信することで、仕事はまだまだ広がるのかなと思っているんです。そもそも私は好奇心が強すぎるんだと思うんですけど(笑)、やってみたいことはやっぱりやってみたい。これからまだ才能が開花するかもしれないし、没頭できる新しい何かが見つかるかもしれない。私、あんまり苦手とか似合わないとかって思わないようにしているんです。あんまり好きじゃないものでも、チャンスがあればトライしてみたい。なるべく挑戦してみて、好きなことが増えたほうが人生豊かになると思うんですよね。やってみて合わなかったらやめればいいし。『三日坊主だっていいじゃん!挑戦してみることに価値がある』と思っています」
そう話してから「子どもみたいって自分でも思います」と笑う猪鼻さん。そんな彼女の理想の女性像とは「あの子に会いたいな〜と思われる人」だそう。
「周りに素敵な女性がたくさんいるんです。一生懸命子育てしている人、仕事をバリバリやっている人。それぞれ生き方は様々ですが、自分が不安を抱えているときもそういう人たちに会うと大丈夫! と思えてくるし、プラスな気持ちにしてくれます。私もいつかそういう女性になりたいなと思って毎日がんばっています」

左)「雑誌や本から刺激を受けることも多いです。センスもライフスタイルも大好きな大人の女性、石田ゆりこさんのエッセイも最近読みました」 中)「ランニング仲間と。友達と一緒だと走ることも楽しみになります」 右)「ある日の朝ごはん。お皿が好きで集めているので、それを使いたくて料理する、というのもあるし、器ひとつで気分も雰囲気も変わるのが楽しくて」

モデル/デザイナー 猪鼻ちひろ

猪鼻ちひろ

1989年生まれ。大学在学中に雑誌「non-no」のオーディションで読者モデルとなったのをきっかけに、雑誌や広告を中心にモデルの仕事を始める。また、ブログを通じて身長150cmのコーディネートやビューティ、旅や食などのライフスタイルを発信し、注目を集める。自身のアクセサリーブランド「chiro」を立ち上げ、デザイナーとしても活動中。
https://lineblog.me/inohanachihiro/