まわりの人を大切にしたいという思いをいつも胸に

都内のスタジオや自宅でヨガを教えるほか、数々のヨガイベントの企画も手掛ける、人気のヨガインストラクターの磯さん。人前に出る仕事ということもあり人に見られることが多いにもかかわらず、彼女の意識はいつも自分ではなくまわりの人にむけられています。
「プライベートなレッスンはもちろんですが、大勢が集まるレッスンでも、1人1人を見つめて寄り添うような指導を心掛けていますね」
という言葉の根底にあるのは、常にまわりの人を大切にしたいという思いです。
「人と信頼関係を築くには、心から相手のことを思うことが大事。相手に優しくするだけではなく、ときには『NO!』と言うことも必要だと思うのです」
この言葉にも、多くの人から注目される立場でありながら自分をよく見せようとするより、まずは親身になって生徒の心身のサポートを考えている彼女の姿勢が伝わります。
「家族や友人はもちろん、仕事で出会う人に対しても、嘘をつかず、依存ではなく愛情を持って接するようにしています」

健やかな心身は、素敵なもの、キレイなものからつくられる

磯さんとヨガとの出会いはまだ日本でヨガブームが起こる前のこと。長期的にみた体調管理方法を模索していた彼女は、自然とヨガに惹かれていったと言います。
「ヨガをはじめてから心身の健やかさについて考えることが多くなりました。食が体をつくると思っているので、日々の食事は気をつけています」
食事は体調に合わせて自炊することが多く、みそやしょうゆなどの発酵食品も自身の手でつくっているとか。
「瀬戸内の島に住む友人が送ってくれる食材や、近所の信頼できる八百屋さんの質のいい旬の野菜など、いい素材と本物の調味料、丁寧にとったお出汁があれば、手の込んだ食事ではなくても美味しいんですよ」
やむを得ず外食が続いたときにはファスティングやデトックス食で調整をすることも忘れないという彼女は、体だけでなく心もデトックス&調整することも忘れません。「美しいものを見るとリフレッシュするんです」という磯さんの趣味は、写真、アート鑑賞、そして、「行く先々でキレイに見える場所を探しています」という美しい夕日を見ること。自分が心を癒されるものを把握し、それに触れる機会を積極的に持つことが、内面の美を保つためには不可欠なのです。

たくさんのものはいらない。気に入ったものだけを手元に

食べるものだけではなく、ライフスタイル全般、質のよさやそのものの背景などが気に入ったものを買うようにしているという磯さん。ヨガが暮らしの一部になったことで、長く付き合っていきたいと思うものだけを持つようにしたいと思ったそう。とくに気になるのは、安心感、肌触り、原料、産地。
「年々、ただ見た目が好きというだけで選ばないようになってきましたね」
本当に好きなものを大切に使うようにすると、ものが少なくてもたくさんものがあるよりも充実度が増すうえ、すっきりと片づくのもよいところ。クリーナーやエアスプレーもエッセンシャルオイルを使った手作りのものを使っているとのこと。
「プライベートレッスンなど、自宅に人が来ることが多いので、いつもキレイにしておくようにしています」

いくつになってもいまの生活を続けていきたい

自分らしいライフスタイルを実践している磯さんには、身近なお手本があったと言います。それは自身の祖母の姿。
「祖母が90歳をすぎても着付けや日本舞踊などの教室を開いていて、生徒さんたちと一緒に年齢を重ねていく姿がとても好きだったんです」
そう語る磯さん自身も、ヨガを一生の仕事にしたいと思っていると言います。
「肩ひじ張らずに、いくつになってもヨガと心身の健康にまつわることをみなさんに伝えていけたらいいですね」
(取材・文/秋葉樹代子 写真/古谷利幸)

※ 今回撮影に協力いただいたのは、「TSUTAYA Conditioning(コンディショニング) 桜新町店」。「こころとからだを整える」をコンセプトに、整え系フィットネスとして「運動」「美」「食」「知」の4つの軸で、自分らしく健康になれる空間価値を提供しています。

左:「自宅で美味しいお茶を飲みながらゆったりとした時間をすごす。これがいちばんリラックスします」/中央:「どこにいても美しい夕焼けが見えないか探してしまう。美しい夕焼けを見ると、疲れやストレスが消えてしまうんです」/右:「発酵食品マイスターの資格を持っています。発酵調味料やお漬ものなどの発酵食は、自分でつくっているんです」

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