アナウンサーとしての理想像=自分の理想の姿

ニッポン放送のアナウンサーとしてキャリアをスタートした五戸美樹さんは、現在はフリーアナウンサーとして、ラジオを中心にテレビやイベント、講演などで活躍しています。今年は、伝わるように伝えるための話し方のノウハウをまとめた本も執筆。プロ志望の若者や一般向けに話し方レッスンも開催し、活躍の場を広げている五戸さんが、お仕事をする上で大切にしていることは「アナウンサーであること」だと言います。
「アナウンサーって資格があるわけでなく、『フリーアナウンサー』というのは名乗れば誰でも使える肩書きです。私は一生アナウンサーという肩書きとともに生きていくつもりなのですが、私が心がけているのは、常にニュースを伝えるに値する人間であること。常にニュースを伝える時に信頼してもらえる人間であるようにということです」
そのアナウンサーとしての心がけは、発音や言葉遣いはもちろん、仕事の仕方や見た目にまで及びます。
「たとえば、SNSでもアナウンサーとしての発言を意識していますし、バラエティも好きだけれど、極端にアナウンサーの道を外れることはしない……例えば、本を出すとしても水着の写真集は違うなとか(笑)。ファッションは、あまりブランドもので固めたりやモードな雰囲気というより、身近な感じのオフィスカジュアルで、でも清潔感のある感じを目指しています」

中身で勝負したいから見た目でもなりたい自分になる

驚かされるのは、そういったアナウンサーとしての信頼感のある佇まいは、オンのときだけでなくオフのときも同じように心がけているということ。
「アナウンサーとしての自分が理想の自分でもあるので、オフの時でもアナウンサーとしてこうありたいということを心がけています。話し方や言葉の選び方はもちろん、ファッションも普段からカジュアルすぎないものが多いですね。多少はオフの方がカジュアルになったりはしますが、ジーンズやTシャツは着ないし、ノースリーブも着ませんね」

でも、ファッションはもっと自由に楽しみたい!という欲求が沸き起こることはないのでしょうか? イメージチェンジしたり、自分らしさを探ったり……あまりにもストイックなのでは!? と感じられますが、お話を聞いていると、そういうことではないことが分かります。
「私の場合、アナウンサーとしてこうありたいという理想が、イコール自分としての理想でもあるんですね。だから、オンのときにアナウンサーとしての自分のスイッチを入れてそれを演じるというより、普段から理想のアナウンサー像を目指すのが自然なんです」
今はオンの自分もオフの自分も大きな違いがないという五戸さんですが、実は新人時代は「中身がアナウンサーであれば見た目はカジュアルだっていいじゃん!」と、アナウンサーらしさを求められることに抵抗していた時期もあったそう。
「中高生の頃から『女は中身で勝負!』と思っていて、ファッションにもお化粧にもまったくこだわりがなかったんです。でもフリーになったとき、仕事の場がラジオだけでなく、テレビやイベント、講演など広がっていったことで気がついたんです。見た目の印象は大きいんだから、中身で勝負するにしても、マイナスをなくしていったほうがいい、と。それで、メイクさんにいろいろ教えていただいたり、ファッション誌を読んだりしているうちに、メイクもファッションも楽しくなってきました。『あ、まだ私にはのびしろがある!』と感じたんです(笑)」

楽しみながら続けられることでコンプレックスを克服する

フリーランスになることでお仕事の幅が広がると同時に新しい自分を見つけた五戸さんにとって、今の自分でいることは心地よいと言います。小さい頃からコンプレックスだったという体型も、今は理想的にキープできているそう。
「以前は、ダイエットをやってもリバウンドしたりしてしまって、自己嫌悪……ということもありました。
もともと食べるのが好きなので、厳しいカロリー制限は本当に辛くて続かなかったんです。

無理せず毎日を楽しみながらも続けられることを、と探して出会ったのが、ロカボ。ローカーボハイドレートの略で、低糖質ダイエットです。これはカロリー制限ではないので食べる楽しみを我慢しなくて済みます。このロカボと週1のジャイロトニックのおかげで、近年は楽しく体型維持できています。こうやってちょっとしたケアを毎日楽しみながら無理なく続けていけば、これからもいい状態の自分をキープできるのかなと思っています」
そんなふうになりたい自分に近づいていることは、アナウンサーとしての仕事にもよい影響を与えているようです。
「今はダメな部分も含めて、自分を肯定していますから(笑)、肩の力が抜けて、声も自然に出るようになりました。

最近ラジオでしゃべっているのが本当に楽しいんです。自分らしさを手に入れて、オンもオフも生きやすくなったような気がします。これからの目標は、今の状態をキープしていくこと。そして、子どもを産んだら、子育て番組をやりたいですね! リスナーのみなさんと情報交換しながら一緒に子育てしていけたら面白いんじゃないかな、と思っています」

左)「応援している鈴木愛理ちゃんのライブへ! 女性アイドルを応援するのは、自分にはない才能を持っている方への憧れ、がんばっている女の子を応援したいという気持ちなんです」中)「座右の書である、山﨑広子先生の本。作った声ではなく、元々持っている声が一番良い声。それを科学的に教えてくれる本です。現在は角川新書から発売中」右)「週1で続けているジャイロ。美容と健康への取り組みは無理なく続けていけることが大事」

アナウンサー 五戸美樹

1986年生まれ。ニッポン放送を経て、独立。フリーアナウンサーとしてラジオを中心に活躍。現在はJ-WAVE『GROOVE LINE』コーナーレギュラー(月〜木 17:40〜)、AbemaTV・ラジオチャンネル『Aこえ』MC(金 21:30〜)。日刊スポーツでWEBコラム「ごのへのごろく」連載中。アナウンス業とともに、トークレッスン講師として活動。アーティストやアイドルに、また養成所などで講師業を行う。著書に『人前で輝く!話し方』(自由国民社)ほか。