本当に好きなものだけに囲まれていたい

長年、通販ランジェリーブランド「ピーチ・ジョン」の取締役として広告やカタログなどのクリエイティブディレクションを担当し、現在はアーティストやCD、店舗などのプロデュースやPRなど、多方面で活躍する多才なクリエイティブ・ディレクターである佐藤さん。
彼女の家を訪れると、海外で買った工芸品や、デザイナーズの一点もの、オーダーメイドの家具、お菓子や紅茶の缶、祖母や母親からもらったミニチュア家具やお人形……女のコなら飛びつきたくなるような、素敵なものがあちらこちらに。

「昔からエレガントでガーリーなものが大好きっていうのは変わらないですね。大人だから、〇〇歳だから……って、本当に好きなものを変える必要ってないと思うんです」

彼女のなかの“好きなもの”がずっと変わらないからこそ、一見、それぞれのテイストが違っても、集まると佐藤さんらしい大人可愛い華やかでポップな独特の空間となってまとまって見えるから不思議。

「この空間で、大好きな紅茶を飲んでゆったりすごす時間が好きですね」

気持ちは若く!でも、無理な若づくりをしない

スキンケアもボディケアもメイクも基本的にシンプルで最低限といいながら、忙しいなかでも、眉をサロンで整える、まつ毛にパーマをかける、鍼灸院で体を内側から整える、エステで肌を整える、足の爪はジェルネイルにする、といった定期的なお手入れは欠かさないとか。

「いまの自分に、手のジェルネイルやまつ毛エクステ、濃いメイクは、若づくりして見えるというか、トゥマッチ感があるんです。でも、足のネイルやエステ、眉やまつ毛パーマなどは別。細かい部分や見えない部分に気を遣っているというのは、自分のモチベーションを上げることにつながるから」

実際、スキンケアもメイクもシンプルにし、それらのケアを加えたほうが、以前より若々しい印象を持たれるようになったそう。

「そもそも、自分をキレイにみせるためにすることで、自まつ毛が少なくなったり自爪が薄くなるなど本来の自分を損なうっていうのは、私の中でちょっと違和感があるんですよね。自分という素材をまずは大切に育てるという考え方でいます」

若々しさはつくるのではなく、体の中から生まれるもの

驚くほどシンプルなスキンケアにもかかわらず、間もなく60歳になるとは思えないツヤ肌の持ち主である佐藤さん曰く、「健康であることが美肌の条件だと思うんです」。
いつもエネルギッシュで年齢を感じさせないほど健康である、その秘密は、数年前にオリーブオイルソムリエの資格を得る際に学んだ知識をベースにインナービューティを意識したライフスタイルのようです。

「とくに抗酸化については気を遣っていますね」という佐藤さんが日々意識して摂っているものは、新鮮で質のいいオリーブオイル、栄養価の高い青汁、腸内を整えるヨーグルト飲料、そして、美白肌に効果があるといわれるハトムギやグルコサミン、抗酸化作用の高いビタミンC、良質の油であるEPAとDHA……と多数。

体を内側から磨く、というのが佐藤さんのキレイを生み出すルールなのです。

いつまでも元気でアグレッシヴに生き生きと

「私の仕事は、命に関わるようなシビアな仕事ではなく、“あったほうが楽しい(便利、豊か)”と提案する仕事。だからいつもそこに感謝して、笑顔でいたいんです」という佐藤さん。彼女のモットーは“もう一度会いたいと思われる人でいること”。

「笑顔が嫌という人はあまりいませんよね。それは成功者のキーワードでもあるんです」

そんな笑顔を自然と生み出す毎日にすべく、新しい挑戦を始めたそう。それは、シンガーソングライターとして曲をリリースすること。若いころ、ライブ活動をしていた経験があるものの、仕事が忙しくなるにつれて離れてしまったかつての夢。
ほかにも、長いこと離れていたゴルフなど、いままで忙しくてやりたいのにやれなかった数々のことを、還暦という歳に再開。大きく笑いながら「70歳で再ブレイク!って野望を持っているの」いうアグレッシヴさに、思わず圧倒。

「健康寿命を延ばせたら、年齢を理由に諦める理由がなくなりますよね!夢を持つことで若々しさはキープできるんだって、私は信じています」

(取材・文/秋葉樹代子 写真/小川健〈will creative〉)

左:「シングルマザーとして育ててきたひとり息子は、現在、劇作家として活躍中。母である自分というのを一番大切にしたいです」/中央:「ベッドサイドには、クリエイティブのヒントをくれる書籍を。寝る前のリラックスした状態でパラパラとめくっていると、アイディアがフッと浮かんでくるんです」/右:「玄関のスペースには古い文机と浮世絵、そして象牙の根付を。いま一番お気に入りの空間です」